hatakemori’s diary

はたけもりの日常をお伝えします。

想い出のつまったアパート

20230606 いよいよ改修工事が始まります

20230606 あっという間にトタンが剥がれました

0230606 土壁も見えてきました

20230607 現場監督が見つめる

20230606 2階の天井裏が・・

2023年6月5日

はたけもりの奥にある古いアパートの改修工事が始まりました。

昭和36年(1961年)4月に新築との記録があるので築62年・・

昭和の高度経済成長期の真っ只中に建てられたものですが、家にお風呂はなく、洗濯機を廊下に置き、今は畑になっている場所が物干し場兼子どもの遊び場となっていました。

お隣の幼稚園も木造の瓦屋根だったのでその屋根に向かってボールを投げて「名前よびん」や、「縄跳び」、「ゴム跳び」をしていたことも懐かしく思い出されます。

 この改修工事にあたり、施工いただく工務店のコムウトさんに昔どんなところだったのかなど聞いていただき、今は駐車場となっている場所には小さな長屋と表に面しては商店があったことなどを話しているうちに、この長屋の入口には大きな木の門があり、朝夕に開閉されていたらしいこと、郵便ポストが一つでみんなの郵便物がそこに届いていたこと、家の前の道を西に向くと通天閣がくっきりと見えていたこと、お風呂屋さんの帰りに父の寄り道のお供をしてホルモン焼きやお寿司をつまんでいたことなど、次々とその時代のことが浮かんできました。

 このアパートは、最初はご家族が住まれていたけれど、そのご家族が広い家へと転居された後は、祖母の部屋として使ったり、私と姉の部屋となったりと変遷しながら、私が家を出てからは、単身の方が住まれるようになり、近所の専門学校の学生さんの寮のように使われていました。

そして、直近は、アーティストの田中やんぶ氏が、ほぼ倉庫として活用しつつ、1人暮らしとなった大家の私の母をいつも気にかけ、お世話になっていました。

 そんな、たくさんの人との歴史を見てきたアパートですが、老朽化が激しく危険な状態となったため、悩みつつもいよいよ改修することとなりました。

 

 さて、改修後は、2階建4戸のアパートだったものを、2階建の一つの家とし、4つのお部屋に分けるシェアハウスに再生予定でそのシェアハウスの名前は「もりびと荘」と決まっています。

(一社)いくのもりの元活動する「はたけもり」の仲間となっていただける方に暮らしていただければと妄想中ですが、これから少しずつ、妄想を構想にまとめていきたいと思っているところです。